女将の俳句

女将の俳句

女将が詠んだ俳句を定期的に掲載しています。
箱根の季節感や、当荘の雰囲気が
少しでも皆様に伝わればと思っております。

庭の草花や樹木、鳥の囀、
変化してやまない雲や光、
風の音、雨の音、川のせせらぎ
春夏秋冬の移ろい、
肌で感じつつ、五七五の調べにのせ、
季語に寄り添い過ごす日々です。

箱根の四季を綴る女将の俳句

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虫の音の

途切れて闇の

濃くなりし

虫の音の途切れて闇の濃くなりし

2015.03.01

昼間から美しく鳴くこおろぎの仲間の邯鄲。
八月初めから十一月ごろまで
ル・ル・ルルと鳴く。
単調だが長く鳴く。
しばらく鳴いていたがいつの間にか
虫の音が途切れた。
ふと気付くと夜の帳が下りてきて
すっかり闇が濃くなっていた。

月光に

荒海となる

芒原

月光に荒海となる芒原

2015.03.01

箱根の夏は短く
芒原に立てばもう秋風。
青芒 花芒 枯芒。
芒の一生は人生のドラマに
似ている。
月光に荒波のように波打つ芒。
芒が月を招いて、こんな風景を
私に見せて下さったのでしょうか…。
十六夜の月であった。

古簾

立てかけてあり

平家琵琶

古簾立てかけてあり平家琵琶

2015.03.01

幕末の悲劇のヒロインとして
知られる皇女和宮。
塔の沢の阿弥陀寺に位牌を
おまつりしてある。
紫陽花寺とも別名琵琶寺とも
呼ばれています。
昔のままの簾は垂らしたまま
平家琵琶で皇女和宮の弾きかたりを
水野住職がして下さる。
予約制です。

それぞれの

日記書きをり

夜長宿

それぞれの日記書きをり夜長宿

2015.03.01

自分の好みの和紙を綴り合わせた
手作の私の日記帳。
長い歳月を共にしてきた夫は、毎年
銀行からいただく手帳が日記がわり。
記すことも少ない。
宿を守り続けて五十年。
秋夜歳の如し。

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