女将の俳句

女将の俳句

女将が詠んだ俳句を定期的に掲載しています。
箱根の季節感や、当荘の雰囲気が
少しでも皆様に伝わればと思っております。

庭の草花や樹木、鳥の囀、
変化してやまない雲や光、
風の音、雨の音、川のせせらぎ
春夏秋冬の移ろい、
肌で感じつつ、五七五の調べにのせ、
季語に寄り添い過ごす日々です。

箱根の四季を綴る女将の俳句

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箱根駅伝

吐く白息の

ちぎれ飛ぶ

箱根駅伝吐く白息のちぎれ飛ぶ

2015.03.01

第九十一回の箱根駅伝は
新しい「山の神」が誕生した。
青学大の神野大地選手。
まみどりの汗の襷を継ぎ走る。

駅伝近し

ランナーひたと

落葉道

駅伝近しランナーひたと落葉道

2015.03.01

一月二日三日の箱根駅伝。
その日を目標に練習するランナー。
すたすたと落ち葉を踏んで
国道を駆け上る。
私は思わず、ガンバッテーと
声をかけ、手を振ってしまう。

百幹の

竹林ゆらぐ

恵方道

百幹の竹林ゆらぐ恵方道

2015.03.01

歳徳神の来訪するめでたい道が
その年の恵方である。
正月の忙しさがすぎたころ
家族や従業員をつれての初詣。
恵方道には百幹の竹林が
ゆったりとそよぐ。
今年も何かいいことありそうな…。

茶室へと

いざなふ子石蕗の

花あかり

茶室へといざなふ子石蕗の花あかり

2015.03.01

わが家の石蕗の花が咲くのは
十一月の終わりごろ。
露地を通りつくばいを使い
席入りす。
晩秋のありったけの光を
あつめて咲く蕗の花の黄は
私の足元を明るくしてくれた。

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